上記の動画で注目され、同じく路上プロレスに挑戦しはじめていたDDTプロレスリングに招かれ、日本での活動を開始。高い身体能力を有し、空中殺法なんかもお手の物。ゲームマニアで「波動拳」「片翼の天使」といった技を使う。飯伏幸太とゴールデンラヴァーズというユニットを組み、プロレス大賞の最優秀タッグ賞を受賞したり、全日本プロレスにスポット参戦してチャンピオンになったりもした。そして、日本の女子プロレスに異常に詳しい。来日初期の頃は中澤マイケルが通訳に入っていたが、三年余でペラペラになった。入場曲は、チーム猫缶に許可をとった、おっくせんまん。人当たりが良く、ベビーもベビーなナイスガイだった。
そう、ナイスガイだった……のだ。
ケニーはDDT任期満了の後、新日本プロレスに移籍した。
今の新日では、極悪外国人ヒールユニット「バレットクラブ」が幅を利かせている。そして、ケニーはバレットクラブに入り、ヒールになった。
コスチュームを黒にし、ひげを伸ばし、入場曲を変え、スタイルを一新させた。他のバレットクラブのメンバーの試合にはセコンドに付き、試合に介入したりもする。それはもう、ヒールなのだ。
ベビーのケニーが好きだった僕は、最近の新日を観るのが、少し辛い。
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